kobysh RCはばたき飛行機

Asat−4 (1993) 新しい飛行

取手市利根川河川敷でのAsat−4

河川敷のゆるやかなスロープを吹き上げる弱い風はホバリングをするのに絶好です。

飛 行に余裕が出たので、いい風を求めてあちこち移動し、小さなサーマル(熱上昇流)や斜面の吹き上げなどを見つけたら、そこで良い風を受けながら、羽ばたき を休んでホバリングしたりします。高度が下がってくれば、思い出したように羽ばたいて上昇します。自分の翼で羽ばたいて飛行しているような感覚が沸いてき て、実に楽しいものです。

 

 

  パワーユニット

 3号機をパワーアップを目的に、モーターをツインにしました。2個のゼネコンギアを合体させて、破損しやすいアイドルギアを2個並列に使うようにしました。

 これに合わせて、より大きな容量のニッカドバッテリーを積むことになります。

 ところが、新しいパワーユニットで3号機を羽ばたかせると、羽ばたきの振動数は上がりますが、静止推力は減ってしまいました。

 左図のように、翼端の運動が遅れ過ぎるためです。

 そこで、羽ばたき翼の骨格の上下方向の変形は最小限にとどめ、ねじれ弾性のみにエネルギーが蓄えられるようにしようと考えました。

 羽ばたき翼中央のバネを左図の方式にして、上下方向には剛性があり、翼の平面形は弾性がはたらく構造にしました。弾性の強さはビス止めの位置をズラして調整できます。
 結果として、羽ばたき翼の効率を上げる事に成功しました。

 

  羽ばたき翼を改良したことで、効率が良くなりました。より重いニッカド電池を積めるようになり、より力強くなりました。無風なら滞空3分間ですが、適度な風に恵まれれば、長い滞空が楽しめます。
Asat−4諸元
無風、平地での飛行時間 3分 主翼面荷重 15.5g/dmdm
全幅 180cm モーター RK370×2
全長 87cm ギヤ比 39:1
固定主翼面積 10×2dm・dm 電源電圧 7.2v
はばたき翼面積 10×2dm・dm ニッカド容量 600mAh
アスペクト比 7.2 はばたき振動数 6Hz
質量 635g RC装置 Amp+2ch


雑誌「ラジコン技術」(電波実験社)94年12月号に掲載
このホームページのイラスト図面やモノクロ写真は誌面から取り込んだものです。

★Asat-4 折り込み図面のみ→asat_zumen.gif  89kB

 

Asat-5?へ

はばたき飛行機メニューにもどる